翌日は学校がある日だったけれど、俺はいてもたってもいられず薫子と共に家を出た。


一応制服姿にカバンを持ってい入るが、学校にいくつもりなんて最初からない。


俺は近くの公園に向かいトイレで私服に着替えて、制服はカバンに詰め込んだ。


学校指定のカバンではなく、どこにでも売っているスポーツバッグを選んできたから、途中で歩道される心配もない。


着替えて出てきた俺を見て薫子は目を丸くする。


「さぁ、行こう」


そんな薫子の手を握り、俺たちは歩き出したのだった。