薫子は抵抗しない。


抱きかかえるようにして持っていた部屋着を、そのまま床へ落とし、そして俺の背中に両腕を回した。


ごく自然な雰囲気で、俺は薫子と唇を重ねていた。


熱っぽい唇に頭の中はクラクラしてくる。


結音とはキス以上のことはしたことがなかった。


クラスメイトたちがそろそろ初体験を済ませている中、俺はずっと結音が目覚める事だけを願っていた。


他の女なんて興味がなかった。


それが今、すべて崩壊していく。


抑え込まれていた欲望が一気に噴き出す。


むさぼるように薫子にキスをする。


舌で乱暴に唇をこじ開け、中へ入り込む。