なぜ怒ってるかというと



罰を2人で受けてるとは知らないからだ



朝、一緒に登校をしたとはいえ



2人で罰って一体なに?



ってなるはず



そして仲良さげに入る俺と栗原



その仕返しに胸を叩く栗原




それを彼女が見て当然いい顔をするわけがない




俺は目で早希に申し訳ないビームを出してはいるが


どんどんと険しい顔になる早希



「蓮?」



そして妙にニコニコしながらこちらに向かって歩いてきた





ガシッと俺の肩を掴む



「ちょうどいいね、一緒に帰ろ」



先ほどの険しい顔とは違って


今度はいつもの明るい笑顔に変わっていた



「お、おう」



俺は二つ返事で返した




「あなたも一緒に」



俺の肩を掴んでる手と逆の手で栗原の肩に手を置いた




「……は、はい」



栗原は俺を叩いていた手を止め



早希に怯え始めた