「ま、そんな話はどうだっていい」


俺がそう言うと腑に落ちない表情で首をかしげる栗原




「なんだその目は」


「いや?」




いつもビクビク怯えてるくせになんか反抗されるとムカつくな



結局なんかムカつくんだな





またいたずらしてやろう



職員室の前に立つ



俺は栗原をドアの前に立たせて



「ほら、最初俺が開けたんだから次お前だ」



一瞬こちらをチラッと見て


呼吸を整え栗原がドアを開ける



今だ!




ここで発動!必殺膝かっくん!




栗原は色んな先生がいる中で盛大にこけてくれた



背中を向けて笑いをこらえる俺だったが




背中の方から聞こえた声に俺はビビリ



勢いよく振り向いた



「蓮?なにしてるの?」




早希だった



今日の1番の罰は



今この瞬間かもしれない