いつだったか、私が熱を出して“いつも”を守れなかった日があった。その日を境に私達は顔をあわせることがなくなって、私は大きくなって都会に出てしまった。流れ行く日々の中、芯から疲れた時に思い出すのはあの子の「また明日」の声だった。それすらもいつからか、思い出さなくなった。