~回想~

「どうして!姫芽にこんなことした!」

「私は、そんなことしてない!信じてお兄ちゃん!」

腕を掴もうと触れたようとしたら
パッシ

「え、」

「信じられるか、姫芽のあの姿を見たらお前を信用できないだろう!あの時、お前しか居なかったんだから」

「でも、(ガチャ)

入ってきたのは、鬼龍の副総長のルカだった。一瞬目があったけど気まずそうに反らされた。

「総長、姫芽が目覚めました。」

「姫芽が、目覚めたのか!」

「はい、でも今も混乱しています。今すぐに、来てください。」

「分かった。」

「お兄ちゃん!」

「今は、お前と話してる場合じゃない!
さっさと、そこをどけ!」

兄は、一度も私に目を向けることはなかった。

私たち兄姉妹は、この日を義に崩れた。