「学校では、何もされてない?」

「ぅうん」

「されてないよ」

見え見えの嘘。優姫、どうしてそこまで自分を傷つけるの?どうしってもっと頼らないの?私は、私たちはあなたを見捨てたりしない。あんな人達とは、違う。

「そう、されてないだったらいいけどね」ジッと

「されてないよ!されてないよ!」ギック

「そう」

「それじゃ、私帰るわ」

「え〜。もう帰っちゃうの」

「うん。優姫たまには溜まり場に顔を見せなさいね」

「ぅうん」

「皆んな、心配してるんだから」

「うん。わかった」

そう、皆んな心配している。私もその中の1人だけど、枢様だけはすごく心配している。

「でも、今月はバイトが入っていて行けないから来月に行くね」

「うん。それじゃ」

「うん。バイバイ」

「うん」

『バッタン』