**----------


「………いつもより無口だね。

どーしたの、アンタ」



さっきから黙っている風雨を見上げて、

問いかけてみるけど、反応無し。


(あたしなんかしたかな………)


思い出してみても、特に何もした覚えなんてない。

さっきだって、ただ…好きな人の話しただけだし。



ん……?もしかしてそれ………?



「風雨」


ピタッと足を止めると、びっくりしたようで

風雨もピタッと足を止めた。