「泣いてません……。泣いてませんから……ほっといて……」


そのまま無言で教室を飛び出して保健室に向かった。


「毎日毎日そんな水浴びてよう風邪ひかへんなあ」

「そうですね」

「大丈夫か?」

「いいえ」

「そう言えば転校生が来たんやってな。救世主になるんちゃう?」

「結構です」


保健室の美人先生こと羽野 京さん。