「え?」

「その幼馴染みの人はあなたのもうそばにいるんじゃないですか?」

「んー……わかんない。誰なんだろう」

「まあ、そのうち思い出せますよ。────。」

「よく聞こえなかった。なんて?」

「独り言」


笑顔で言う霧島くんにそれ以上は何も聞かなかった。

もしかすると本当にキミはいるのかもしれない。


それは霧島くんだったらいいのにって。