ぶりっ子ちゃんは奴隷


ていうか、陽気なお父さん。

あの男とは大違いの優しそうな人だった。

ん?これは入ってもいいんだよね?


「お、おじゃましま~す」

恐る恐る玄関へと進んでいくと

ガチャ

「あ、」

「よう」

ヤツが出てきた。

「よ、よう」

「お前ってほんととろいな」

「なによ」

「おせんだよ。」

「はぁ?いいし、もう帰る」

そう言い向きを変えて帰ろうとする。

「だから、お前に拒否権ねぇつったろ?」

肩をガシッと捕まれて玄関の方へと向かされた。

なんなの、ほんと。

「まぁ、入れ」