「なにがそんなに不満かねぇ……? あんなイケメンなのに」 「いやいや、美織はわかってないよ。 アイツの性格は最悪だよ!?」 昼時、あたしは親友の田村美織(タムラミオリ)と、美織の席で昼食を食べていた。 「俺様で!わがままで!」 「うーん。わかってないのは鈴華でしょ。 俺様でわがままっていうのが、いいんじゃない」 「わからん!」 あれのどこがいいって言うの!? 「まぁ、鈴華のタイプとは、まったく違うからねぇ」 そう! あたしのタイプとは、まったく違う!