ザシュ・・・グサッ・・・

とある街中そんな耳を塞ぎたくなる音が聞こえた

そこにいたのは一人の少年だった

彼の名前は黒、名前の通り服も髪も存在も肌以外の全てが黒色だった・・・そう・・・まるで悪魔のような存在だった

「ふぅ…」

黒は息を吐いたそしてもう二度と青くならない空を見上げた

黒のいる世界はヴァルトと呼ばれる化け物に世界を支配されたのだ

黒はヴァルトから人々を守る為にずっと戦ってるのだ・・・

「黒っ!」

黒が空を見上げていると天使のような声が聞こえた

「白・・・」

「もう・・・私も戦うって言ったのに・・・黒ってばいつも私を置いていくんだから・・・」

白と呼ばれた少女も名前の通り服も髪も存在も全てが白色だった・・・そう・・・まるで天使のような存在だった

「白・・・だってお前は真っ白だし・・・返り血を浴びたら綺麗な肌が汚くなっちまうじゃないか」

「黒・・・?私は大丈夫だよ・・・それにこの世界は私達が守らないといけないじゃない」

「でもっ・・・」

言い返そうとするが白の凛とした瞳を向けられて黒は何も言えなかった

「分かったよ・・・お前がそうしたいならそうすればいい・・・」

「ありがとう!黒!」

白はそう言うと綺麗な真っ白い二本の日本刀を構えヴァルトに向かっていった

「さて・・・俺も行くか・・・」

黒も暗黒の闇の如く美しい鎌を構えてヴァルトに向かった・・・