涙〜あなただけが〜



《ガッシャーーーーンッ!》



「ん、...?」



夜、真っ暗な部屋に大きな音


隣にいつもいるお母さんがいない



「ねえ、お姉ちゃん!お母さんは?」



「え?…いないの?」


不安で不安でいっぱいだったその時



「~~~~~~~~っ!!」


「~~~~~!!~~!」


言い争いの声が聞こえて
また、悲しくなって。


だから止めようと覗いたんだ







...え?


隙間から見えるその光景に子供ながらに固まった



怖い......怖い......。



「...っやめて!」


私より早く飛び出したのはお姉ちゃんだった。



腰に蹴りを入れられて殴られていた母親


異様な光景だった




「ああ?おい、どけろよ!」



「ヤダ!!お父さん何してるの!?」



お姉ちゃんの指は震えていた。


こんなの...怖いよ、お父さんじゃないよ