涙〜あなただけが〜



「よし、宿題しなきゃ」



いい子でいるために精一杯だった



お姉ちゃんが少し子どもな分、

お母さんが少し頑張り屋な分、


お父さんがいないってハンデの分、



自分が頑張って、いい成績をとって

みんなを安心させなくちゃいけないって


その考え方はいつだって心にあった





「ただいまー…、香澄ありがとね」


「ううん、大丈夫。」



私だって家事くらいできるよ

こんなこと全然苦じゃないよ



だからお母さん、そんな申し訳なさそうな顔しないで...?



「ただいま」




「あ、お姉ちゃんおかえりー」




2つ年上のお姉ちゃん

顔はいい、運動神経もいい

ただ性格は太鼓判を押すほど悪い。