涙〜あなただけが〜



「後悔なんて...」


しないわけないよ


嫌いで手放したんじゃない


晴人を自由にするために私は
晴人のためを思って...




「ほら、泣かないの!」



「泣いてなんか...!」



あいつらの汚い手が

晴人に

彩に

お母さんに


届かないよう私はいくらでも強くなれる



だから何も悲しくない


みんなを守れるんだから




「 ねえ、香澄」



静かにそして強く私の名前を呼んだ



「何があったかなんてわかんないけどさ

あんた逆の立場だったら諦められる?」




「できる「ウソだよ、そんなの!」




...なんで



なんで私の嘘はいつもバレちゃうの?



「素直になってもいいんじゃない?」




手渡された携帯の画面には


いつまでたっても消せない『晴人』の文字




誰かに言われなくても、
自分の気持ちは自分が一番よく知ってる