涙〜あなただけが〜



「あ、あとね直哉先生が褒めてくれてたよ」




「え!?直哉先生が!?」




まあ驚くのも無理はない


だって直哉先生はほんとに褒める人ではない



どんなにいい点数をとったって



『まだまだだな』



そう言って軽く受け流してしまう


そういう人だったから。






「なんて?」



「晴人が今回頑張ったのは私のおかげだって!

私まで褒められちゃった!」





おどけたつもりでいたのに



__ギュッ






「......晴人?」



いきなり抱きしめられた腕が
強く私を包んだ




何かあったのかな



「...かった」




「え.........?」




「...よかった.........」




__ドキッ




「やっと...俺も香澄の役に立てたんだな」



...やっとって



晴人の言っている意味がわからない





いつも晴人は私の支えだよ?




静かに何も言わず耳を傾けた