「最後に香澄が応援してくれたから」
「...うん」
「だから、力ふりしぼった」
嬉しいよ
嬉しいけど
「なんでこっち見てくれないの?」
全く逆方向ばかり見ていて
晴人の視界に私はいないはず
「うるさい、いーの!」
「良くない!こっち向いて?」
せっかく褒めたいのに
肩に手を置いて向かせようとしたけど
それも阻止されてしまった
「もー!バカ!」
あ......
走っても熱は引いたはず
なのに耳まで真っ赤なのがわかる
「...そっか」
照れてたんだね
お疲れさま
そして、かっこよかったよ
言うと調子に乗るから心の中だけね


