涙〜あなただけが〜



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次に突きつけられた現実は『断水』



「行ってきます」



ポリタンクを持って私と彩は
一年前に通っていた小学校に
水を汲みに行った




「あれから平気だった?」




「うん、まあ...」




「に、してもすごい列だね」




目の前にはざっと二百人はいるだろう

自衛隊の人達が忙しそうに仕事していた




並んでる人の中にはクラスメイトも





「みんな、無事だったんだね」




...私は何も言えなかった





「...香澄?ほら、行こ?」


「う、うん...」






あっという間にわたし達の番



彩は一足先に終わったみたいで横で待っていてくれた




「お待たせ!」



帰ろうとした時だった






___パシっ





...............え?




少し骨太でがっちりした手に捕まった


この手は顔を見なくても知ってるよ



だって...だって.........





「......っ晴人」





私が愛した人だから。