「南瓜の炊いたんとーお豆腐と蒟蒻となすびの田楽にーあと海苔の佃煮と白飯、あ、熱燗も」
「あ、大根と白菜の炊いたんもお願いします! 岩魚の味噌煮も欲しいなー。あとこっちにもご飯一つ。私はお茶で」
「おっ、ええなー味噌煮! てか何で茶やねん、飲み飲みっ」
「や! やっぱお酒はちょっと」
「おい自分ら、ちっとは遠慮しや」
何座って即行ばんばん頼んどんねん。
俺、お品書きすら見てへんちゅーねんっ!
時刻は昼に差し掛かり、何故かちゃっかり林五朗まで一緒に飯を食うことに。
取り敢えず近くの煮売茶屋に足を運んだ訳なのだが……。
「自分で食うたんは自分で払えや林五朗」
「えーっ! こーんな可愛い従兄弟から金子巻き上げるんー? ケチ臭いなぁ」
「ケチ臭いんはどっちやっちゅーねん。んな口したって全っ然可愛ないからなっ」
「何ゆうてんねん、お兄なんて似たよな顔して女そ「よし、ここは俺が持つ。何でももりもり食うてくれ」
こいつ……っ!
敢えて夕美の前でぶっこんできよったな!!
「わぁ流石お兄! やっさしーぃ」
……くぅっわぁ!! その顔めさめさ腹立つんやけどぉおーっ!!!
さっきの感動を返せっ!
「二人って本当の兄弟みたいですよねーそっくりだし。なんかもう双子って言っても納得ですよっ」
俺らの向かいに座る夕美が呑気に笑って茶を啜る。
「まー」
「ちょ! こんなオッサンとおないにせんとってやっ!」
……な。


