今更ながらに藤堂くんの苦労が見に染みてわかった気がする。
俺よりも背丈の低い彼がこの糞でかい酔いどれ二人の面倒をみていたと思うと、ある意味神業だ。
暴走しやすい巨人の多いこの屯所。
なんかコツでもあるんやろか……?
「つぅかあいつどうしてんだろうな」
あれば役に立つのになぁとぼんやり考えていると、珍しくポソリと寂しげに呟いたのは永倉くんで。
「なぁなぁ山ちゃんちょっくら見てこれねぇ?」
妙なあだ名をつけ甘えてきたのは原田くんだ。
自分にちゃんづけされても全然かわいないしな。
「……彼方との接触は禁止されていますから」
「そこをなんとかさぁー」
「それはちょっと……ってか頬擦りするの止めてください、気持ち悪いし痛いんで」
「つか山ぴょんの肩ほっそ!」
「平助も細っこかったけど山ぴーも中々だなー」
「……聞いてます?」
山ぴーて。山ちゃんからの進化激しすぎやろ。
遠慮というものを知らぬのか、両脇からぺたりぺたりと人の体を触りくる二人をとりあえず湯船に沈め。
「ぷはぁ! 見ろ山助! 男たるもの体はこうだ!」
滝のように水を滴らせて腹の一文字傷を見せつける原田くんに、少しだけほっした。
ちゅか誰やねん山助! 最早別人やしなそれ。まぁ上手く話は逸れたけど……や。
「少しは恥じらいを持ちなさい」
裸で仁王立つな阿呆。


