暫くすると、助勤らに追い立てられるようにして隊士達が集まってきた。
その多くは粗雑な荒くれ者。
中にはあまりの横柄で不体裁な態度に、見ているこっちが申し訳なくなる連中もいたが、松本先生は特段気にする様子もなく素早く的確に診察を終えていく。
平隊士が終わると、次は目付だった幹部の診察が始まった。
「てかさー新八その猿みたいな体でちゃんと診察出来るのかな? もじゃり過ぎてて無理じゃない?」
「るせー平助、男はこうだろ。お前が薄過ぎんだよ、なんなら分けてやろーか?」
「ぎゃー!? 止めろ猿っ! 擦り付けんな放せ気持ち悪いっ!」
「じょーりじょーりっだ!?」
「てめぇらまで遊んでんじゃねぇぞこの馬鹿! さっさと診てもらってこい!」
うん、もー副長最高。
妙な身内ばっかで先生の横おんの恥ずかしてかなんわほんま……。
「こほっこほっ」
診察中にも毛むくじゃらな胸をどーんと張る永倉くんに頬を引きつらせていると、少し離れたところで空咳が聞こえた。
「おや、沖田くんも風邪かい?」
「……ええ、まぁ」
「それはいけない、次診てもらうと良い」
近くにいた伊東参謀に背を押され、藤堂くんと入れ替わるようにして永倉くんの後ろに立つ。
「ん、お前さんは問題なし、健康そのものだ。次は……」
「沖田です。お願いします」
やっぱりまだなんかいつもとちゃうよなぁ……。


