文久三年 十二月十四日 晴れ 大きな迷い子を拾って一日が経った。 嘘か真か、先の世から来たと言う娘。 少なくとも世の中の理を全く知らない無知な娘であることは確かである。 一から十まで教示が必要な様はまるで子供が出来たような気分になっても致し方あるまい。