「な、なにするの?」 そう言った彼女の声は、少し強がって、でも怯えていて。 「ずっと見てるのもヒマなので、ちょっと作業させてもらってもいいですよね?」 「手伝い」とは言わない。これは俺が勝手に決めて、勝手にやったことだ。 4段目は俺の身長では、楽勝だった。作業をしていると、自然と後ろを向くことになる。 「そういえば、いつも1人ですよね?」 「そうよ。それが、悪いの?」 初めてまともに話ができた。お互いに顔を見れないから、彼女の気が楽になったせいかもしれない。