.。.:*Distant memory.。.:*

(記憶喪失…?)

まさかと思い、リオンはミラに話しかける。

「自分のことは…?」

「えっ…?」
そう聞かれ、ミラの頭は真っ白になる。

「私……は………」

‘’思い出せない‘’

自分がどこで生まれ、何をしていたか……
ただ、自分の名前だけは覚えていた。

「……何も思い出せないんだな?」

そう尋ねると、小さくうなづくミラ。
と同時に涙が溢れる。

「!ちょっとリオっ。あんた何泣かせてっ」

「ったく……」

はぁとため息をつき、一旦部屋を出て
リオンは説明をする。