.。.:*Distant memory.。.:*

ザザーと静かな波音が聞こえる夜。

ベッドでスースーと眠っているミラ。


「まったく。あんたにはびっくりよ」

はぁとため息をつくラナ。

「まさかリオがあのお姫様と知り合いとはな……」

「………で。あの子連れてきちゃったけど。どーすんのよ」

「……とりあえず、目が覚めるまでまつ」

そう言い、リオンはミラが、寝ている部屋へと、入る。

「でもなー。あの街の様子じゃ……。戻る場所なんてあんの?」

「さぁね。だって、親も殺されちゃったしね………」