城には、海賊が攻め入った様子だった。
あちこちで煙りがあがり……

ミラは、両親の元へと急いだ。

「お父様っ!!お母様っ」

「ミラっ!逃げなさいっ」

ミラが目にしたのは……
既に息絶えている母親と
今にも海賊に刺されそうになっている父親だった。

「や…………いゃゃぁーっ」

泣き崩れるミラ。

「へぇ、自分からきてくれるとはな。」

にやっと不気味な笑いをする海賊。
どうやら、船長らしき人物で……。

「ミラっ……逃げなさいっ」

「やだっ………お父様がっ」

「ミラっ!!」

「ったくうるせーやつだな」

その瞬間………

ミラの父親、国王の胸には鋭いナイフがささり……

「お父様っっっ!」