.。.:*Distant memory.。.:*

「………///っ。だって、これが一番地味で…。……あっ、昨日はありがとうございました!」

昨日の事で、お礼を言うミラ。

「風邪…引いたりしてませんか??」


「あれぐらい平気だ。…あの懐中時計、そんなに大事な物なのか?」

リオンは、遠まわしに確認のつもりで
ミラに聞いた。

するとミラは、首から下げている懐中時計を出し

「はい。…覚えてないけれど…幼い頃から大事にしていてー……」


(覚えてねぇのか。…まぁ、俺よりガキだったしなー……)

心のどこかで、少し期待していたかのような気持ちになるリオン。

「ならもうなくすなよ?そんな大事な物なら。」

「はいー…。……あの、あなたは街の方?」