そして、目の前に
ラフィス城が。

少し震えるミラ。
「……ミラ、無理なら……」

リオンは心配になり声をかけるが

「だい………じょうぶ」
と話すミラ。



ー……ミラの想像以上に城の中は悲惨だった。
焼け焦げたあと…
傷だらけの建物………
静まり返った城の中。

思い出すのは、あの日の出来事。

「……………っ。」
当然、涙が溢れるミラ。