その夜ー…船の甲板で
ペンダントを持ち、ボーとするリオンの姿が。

(このまま、あいつの記憶がもどらなかったら………)

「なーに真剣な顔してんのよ。」

「なんでもねぇよ」

「ミラのことでしょ。まさかねー、あんたがほんとに本気になるなんてね?」
と、クスリと笑うラナ。

「……うるせぇよ。…」

「あら、否定しないってことはほんとだ。」

「あのなぁ……。俺だって真剣に考えてんだよ。…ほんとに………このままでいいのか…」

「何言ってんの、あんたが始めたことじゃない。最初、ミラにあんなことしたの誰かしら?」