……あ、あの子だ。


優ちゃんに最近ベッタリな1年生。


ピンクのクラスTシャツを着ていて、髪は一つにまとめられている。



私が見すぎたことに気付いたのか、チラッと振り返った。


「あ…、坂下先輩ですよね?」


まる〜い目を少し泳がせながら私を見つめる。



「そうだけど……。」



「あーーー!この子たち、優とダイにちょっかいかけてる子たちじゃない?!」


咲希は少しむすっとして私に聞いてきた。



「はぁ」


3人は困った顔を浮かべてる。



「あの〜…、坂下先輩。聞きたいことがあるんです。」


「なに?」