「あー、もうお前らうっせぇ。寝れねえんだけど。」
突然そう言ってこちらに振り返る玲。
“近藤”と“栗栖”は名字が近いから、藍ちゃんと玲の席は前後。
零れる欠伸を噛み殺して、そのせいで少し目が涙目になっている。
「うーわ、栗栖、アンタ顔死んでるわよ?」
「うるせえよ。眠いんだよ、こっちは。」
そう言ってまた欠伸を零す。
今度は隠す事はしなかった。
「てか鈴、お前完璧さっき焦ってたろ?」
突然私を見つめて玲はニヤリと笑う。
「なによ、目が合ったら舌だして笑ってたくせに!答え知ってるなら教えてくれても良かったじゃない。」
「良いだろ別に。最終的には答えてたんだからさ。」
そう言って大きな伸びをする玲。
だって答えは王子が教えてくれたんだから、分かるのも当然だ。
「俺はお前が失敗する所が見たかったのにさ、残念だわ。」
「っ、その口縫い付けてやりたい。」
そう言えば、玲は可笑しそうケラケラに笑った。

