Blue Bird

「お客様っ…お怪我はありませんか…?」

近くにいた人が私に声をかける。


「大丈夫です。大したことないですから」

そう言ってスカートをみる。染みにはなってるが今日中に洗えば問題ない。


「あの…」


「気にしないで」

まだ謝ろうとする彼に言った。


「綾香さんて凄いですね。礼儀正しくてテキパキしていて。それに…優しい。まるでお嬢様みたいだ」