「お待たせしました」 そう言った幸望を見ると、ピアノの前に座っていた。 (ギターじゃないのか…?) 「いつもはギターなのですが、この曲にはピアノの音色が一番だと思い、初めてピアノで作曲しました。翔先輩みたいに上手じゃないので、もし間違ってしまったらみなさん笑ってくださいね」 そんな幸望の冗談に、みんなが笑う。 「…それでは聞いてください。"Dear you"」 ---柄にもなく、泣いた。