「あら、なに?珍しいわね」

名前を呼んだのは初めてじゃないけど、最低限の台詞しか喋らない私に呼び止められたのが嬉しかったのだろう

顔は無表情でも、私にしか分からない、無に等しい笑みを心に宿した

『…ありがとう』

そう言うと、流石に表情を隠しきれなかったのか、驚きと面白さが入り混じった顔になった

「ふふっ、どういたしまして、お休み…静」

明日は良いことありそー♡

シュリナは、喋りながら部屋をでる

その後、一息ついて布団の中にはいった

「今年は…何の夢かな」