まぁ、、、今となれば昔のことだ

そう気にすることもなくなった

ただ、決まった日になると、嫌でも昔の夢を見る

今日が丁度その日かな……

そんなことを考えていると、後ろから声をかけられた

「一人で平気?」

耳にスッと馴染む優しく色気のある声

『ああ、大丈夫だ』

それに対して色の無い声を発する

いつものように受け答えをするが、彼女のときは何故かモヤモヤして気持ち悪い

「そう……苦しくなったら連絡して頂戴ね」

『ああ、』

電気を消して出て行く彼女の後ろ姿を、ジッと見つめていた

そして、ドアを閉めようとしたとき

『シュリナ』

自分の口が動いた

意思ではなく無心で、、

彼女を呼びとどめていた