不思議な力を持つ女の子と暴走族の話。上





『ツバサさんも大変ですね、あの総長は』



「何言ってんだ。お前の総長でもあるだろ」




何だその返答は。

ちょっとこそばゆい。




「アカリがいつか、”それ”なしでも外出歩けようにしてくれるはずだ」



ツバサさんが、ぽんと私の頭に手を置いた。

”それ”ってフードのことか。




『一生無理だよ』と言いかけた言葉をギリギリのとこで飲み込む。





『うん…。』

と、私はただ頷いた。