不思議な力を持つ女の子と暴走族の話。上




そんな奴って何だ…そんな奴って……


一瞬にしてこの人とは仲良くなれないということを悟った。




「ちょ、公平!花子ちゃんに失礼でしょ!」



「絶対偽名だろ、仲良くするだけ損だっつーの」



ぎくっ




「公平!勝手に判断しないでよ!
花子ちゃんごめんね?こいつとは幼馴染で…そんな悪い奴じゃないんだけど…きっと花子ちゃんが綺麗だから照れてるだけだから!」




『あ、あぁ…だ、大丈夫。』



公平…何て野郎だ。
私が一生懸命考えた偽名を最(いと)も簡単に……







にしても幼馴染、か…。


そういえばあいつ元気かな…?




考えながらぼーっと窓の外を見ていたら、自分が今ここにこうしていることが不思議に思えてきた。


違和感がなかなかなくなってくれない。


いや、これであってる。

この生活に慣れてはいけない。



そう自分に言い聞かせた。