そんな奴って何だ…そんな奴って……
一瞬にしてこの人とは仲良くなれないということを悟った。
「ちょ、公平!花子ちゃんに失礼でしょ!」
「絶対偽名だろ、仲良くするだけ損だっつーの」
ぎくっ
「公平!勝手に判断しないでよ!
花子ちゃんごめんね?こいつとは幼馴染で…そんな悪い奴じゃないんだけど…きっと花子ちゃんが綺麗だから照れてるだけだから!」
『あ、あぁ…だ、大丈夫。』
公平…何て野郎だ。
私が一生懸命考えた偽名を最(いと)も簡単に……
にしても幼馴染、か…。
そういえばあいつ元気かな…?
考えながらぼーっと窓の外を見ていたら、自分が今ここにこうしていることが不思議に思えてきた。
違和感がなかなかなくなってくれない。
いや、これであってる。
この生活に慣れてはいけない。
そう自分に言い聞かせた。



