髪の毛を掴む力が思いのほか強くてうっすら涙が出てきた。



けど、ここで大人しく捕まるわけにはいかない!!



ぶちぶちと髪の毛が抜けても関係ない。
私は持てる力の全てを使って暴れまくった。




「くそっ!大人しくしろ!!
お前、俺らが処方した薬飲まされてただろ?あれで声は出ないはずだ。助けなんてこねーよ!あきらめな!」






やっぱりあの薬はそうゆうことか…

確かに声は出ない。助けを呼べない。



でも、それでも私は________、








「助けならここにいるけど?」