不思議な力を持つ女の子と暴走族の話。上



とりあえず、髪の毛を乾かせというのは伝わった。



『アカリさん!私自分でできます』



アカリさんの手がぱたっと止まった。
タオルをもらい、自分で拭こうとすると、
背中全体に温もりを感じて、気づくと、



『……アカリさ、ん……?』



後ろからぎゅっと抱きしめられていた。



私の髪の毛は濡れていて、冷たいはずなのに、首元に顔を埋められ、体が沸騰しそうに熱くなった。




「………………た」



『え?』



自分の心臓の音がうるさすぎてうまく聞こえなかった。
けど、アカリさんは気にする様子なんて全くなくて、



「ドライヤー取ってくる」