「早速、お母さんのことなんだけど…」
ハルキさんが話し始めて、私はコクンと黙って頷いた。
「いくつか質問してくね。お母さんの名前は?」
『…東雲(しののめ)蘭(らん)』
私が話す内容を取り出したパソコンにパチパチと入力していくハルキさん。
「その人の誕生日は?できれば西暦から」
『ご、ごめんなさい、覚えてないの…』
「血液型とか、利き手とか、覚えてない?」
『ご、ごめんなさい……』
だめだ…
何も覚えてない。
協力してもらっているのに…。
「わからない」が多い私の答えに、痺れを切らしたのがツバサさんだった。
「〜〜〜だーーーーっ!!!!
手がかり名前だけかよ!!もっとねぇーのかよ!!髪型とか顔の特徴とか!!俺様が似顔絵描いてそこら中に貼ってやる!!」
『だ、だめっ!!それはやめて!!!』
咄嗟に出してしまった大声にヒロさんまでも手を止めてこちらを見ているのがわかる。



