助けに入ろうとした、てっちゃんとヒロトも唖然状態だ。


「そ、そうだよ、公平ってこういう奴だったよ」


「そ、それな…やればできるタイプな…」



そんな彼らの後ろにゆらっと動く影を捉えた私は、落ちていた鉄パイプを拾い、えいっと殴った。


「ぐはっ」

倒れる敵に『やった』とガッツポーズを決めれば、


「……お、お前意外と度胸あるな」


珍しく公平くんに褒められた。




「あの可愛い回し蹴りしてたリンリンが…」

「いや、俺らの存在…!」


自信を失ってる護衛の2人には申し訳ないけど、私だってやればできるのだ。