不思議な力を持つ女の子と暴走族の話。上




《……アヤトくん…見返りは?》


《もちろん、君がこちら側に戻ってくること》



案の定だ。

けどそんなの、もう、どうだっていい。



《わかった…戻る…けど、私の力が覚醒するまではここにいさせて……》


《覚醒はいいことだよ。こうやって触れなくても力が使える。力の副作用のせいで僕は身長が伸びなくて18歳に見られないのは嫌になるけど…
あ、お別れの準備はさせてあげるから安心して》


《わかったから、早く》


《はいはい、翔子とかいう女が捕らえられてるのは、

○○商店街、
『○○商店街、

出たところ、
『出たところ、

東から3つ並んだ倉庫、
『東から3つ並んだ倉庫、

1番左、だよ》
1番ひだり………』



私はアヤトくんからの言葉を逃さないよう、続けてそのまま口に出した。