不思議な力を持つ女の子と暴走族の話。上



「とりあえず下に降りて状況を整理する。その後はショウ、お前は手当てに加われ。ツバサは今まだ帰って来てねぇ巡回組を援護しろ。ハルキはこのまま上に残って情報収集だ」


「「「了解」」」



良かった、うちの総長はまだ有能みたいだ。



アカリ、ツバサ、ショウが下に降りるのを見送っていると、不意にすぐ後ろに人の気配が。


もしかして…

「リンちゃん……
起きて平気なの?ごめんね、騒がしくしちゃって〜」



さ、部屋に戻って情報収集だ。
起きたリンちゃんを無理させるわけにはいかないしね。





「リンちゃん…?部屋戻らないの?」



……下の状況を見てしまったのかもしれない。

起きたままのボサボサの髪の毛の隙間から覗く瞳がゆらゆらと揺らいでいる。

ぱっと見半分以上が怪我をしている状況だ、無理もない。

けど、


「みんななら大丈夫だよ、重傷者はいないし、____________って、リンちゃん??!」