不思議な力を持つ女の子と暴走族の話。上




***



1週間、私はベッドに横たわったまま、動く気力を無くしていた。


けど、3人は私が寂しくないようにか、何も言わず、幹部室ではなくこの部屋で日常を過ごしてくれている。



カタカタとハルキの鳴らすタイピング音。

パラパラとアカリがめくる雑誌の音。

ピコーンとツバサが鳴らすゲーム音。




誰かが側に居てくれるっていいなぁ……。

心地がいい…。

早く元気にならなきゃ…。




けど、

どうしても付いてくるこの"力"は日常も大切な人も奪う。



能力者の死は、力を失った時。

最後は光となって消える。

私は亡骸の母にも会えない。


そして、お母さんの力を奪ったのは、私だ______。




『私が、殺した…』



思わず呟いてしまった。


3人の音は静かに止まった。