不思議な力を持つ女の子と暴走族の話。上



『……ふっ』


と、思わず笑みが漏れたのは、自分の矛盾からだ。



覚悟ないくせに、みんなと一緒にいたいなんて、





『わがまますぎる……』


「……いいんだよ、わがままで」



『……っ』




後ろから聞こえてきた声に不思議と驚かないのは、なんとなく来てくれるって思ってる自分がいたからかもしれない。

そして、バサッと被せられたパーカーはいつものあの安心する香り。




「お前は何も気にしなくていい」


『……カケルくんに会ったの?』



振り向き、綺麗な整った顔を真剣に見つめた。
向こうも逸らしはしない。


それが、その表情が、私には肯定と取れた。