『……ふっ』
と、思わず笑みが漏れたのは、自分の矛盾からだ。
覚悟ないくせに、みんなと一緒にいたいなんて、
『わがまますぎる……』
「……いいんだよ、わがままで」
『……っ』
後ろから聞こえてきた声に不思議と驚かないのは、なんとなく来てくれるって思ってる自分がいたからかもしれない。
そして、バサッと被せられたパーカーはいつものあの安心する香り。
「お前は何も気にしなくていい」
『……カケルくんに会ったの?』
振り向き、綺麗な整った顔を真剣に見つめた。
向こうも逸らしはしない。
それが、その表情が、私には肯定と取れた。



