不思議な力を持つ女の子と暴走族の話。上





その声は、教室に着くなりどこかへ行ってしまったショウくんの声だった。




真っ直ぐスタスタ歩いてきたと思ったら、私をじっと睨み、



「いなくなるなとは言わねーよ。いなくなるなら1ヶ月前に俺に言え。いいな。」




突拍子もないことを言うものだから、目がキョトンとなってしまった。


私の返事を聞かずに、自分の席へと戻って行ったショウくん。







「いや、1ヶ月前って…光龍の姫はバイトかよ」




静かにツッコミを入れる公平くんに、確かにと、つい頷いてしまった。






でも、これだけはわかる。



______「いなくなるなとは言わねーよ」______





これは、彼の優しさだ。