その声は、教室に着くなりどこかへ行ってしまったショウくんの声だった。
真っ直ぐスタスタ歩いてきたと思ったら、私をじっと睨み、
「いなくなるなとは言わねーよ。いなくなるなら1ヶ月前に俺に言え。いいな。」
突拍子もないことを言うものだから、目がキョトンとなってしまった。
私の返事を聞かずに、自分の席へと戻って行ったショウくん。
「いや、1ヶ月前って…光龍の姫はバイトかよ」
静かにツッコミを入れる公平くんに、確かにと、つい頷いてしまった。
でも、これだけはわかる。
______「いなくなるなとは言わねーよ」______
これは、彼の優しさだ。



