みんなに優しくされるたび、嬉しい反面、心が痛い。
何も言わない秘密だらけの私を。
嘘つきな私を。
優しくなんて、しないで__________
『って、私のショウくん相手に何言ってるんだろうね〜。ごめん!忘れて!
早く行こ!久々の学校楽しみだな〜』
「っおい!!」
ショウくんの声を無視して、私はスタスタと進む。
と、
さぁっと緩やかな風が吹く。
並木道の木の葉がさわさわと揺れる。
アカリたちと出会ったのは春。
もう桜は完全に散ってしまった。
木の上の人影になんて
気づくわけもなく、
私の心は
ただただ宙に浮くばかりだった。



