不思議な力を持つ女の子と暴走族の話。上




みんなに優しくされるたび、嬉しい反面、心が痛い。

何も言わない秘密だらけの私を。


嘘つきな私を。


優しくなんて、しないで__________







『って、私のショウくん相手に何言ってるんだろうね〜。ごめん!忘れて!
早く行こ!久々の学校楽しみだな〜』



「っおい!!」




ショウくんの声を無視して、私はスタスタと進む。



と、


さぁっと緩やかな風が吹く。


並木道の木の葉がさわさわと揺れる。





アカリたちと出会ったのは春。

もう桜は完全に散ってしまった。






木の上の人影になんて


気づくわけもなく、


私の心は
ただただ宙に浮くばかりだった。