不思議な力を持つ女の子と暴走族の話。上








なんだかんだちゃんと答えていた質問が答えられたくなった。



いつかはくると思っていた。



この質問には答えられない。



私は俯き、着ていたワンピースの裾をぎゅっと握った。



この質問をしてくるということは、彼らは私の”力”のことは知らないということ。



無関係な彼らを巻き込むわけにはいかない。

ここにも長居はできない…。





すると




___________パタン





救急箱の閉まる音がして、






はっとして顔を上げる。