不思議な力を持つ女の子と暴走族の話。上





それからどれくらいたったのかわからない。


身体が冷え切って、さすがに耐えきれなくなって水を止めた。



もう何かをする気力さえもない私は、長い髪の毛から滴り落ちる雫をそのままに、バスタオルだけを身体に巻いて、元の部屋へ戻る。


と、




『…っ!』



そんな…、
いるだなんて思わないじゃないか。





こちらに背中を向け、ベットの上にダルそうに座るこの部屋の主。




「お前、風呂なげぇ」




そう言って振り返ったアカリ。


私の姿を見るなり目を丸くしたかと思いきや、すぐにドス黒いオーラを放つ。